辞書凡例

デイリーコンサイス韓日辞典

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詳細は、以降の凡例をお読みください。

ここ数年の間に,スポーツやドラマなどを介して日本と韓国の社会的・文化的交流がかつて類を見ないほどの勢いで深まっている.日本における韓国語学習者の数も飛躍的に増えてきて,一時的な興味の対象としてではなく真摯に韓国語を学ぼうという学生や社会人の層が着実に形成されつつある.その影響は当然辞書の編纂やテキスト・参考書類の編集にも及んでくることになった.
本書は,そのような流れに押されて2005年の春に企画の構想に着手し,執筆のための準備作業に入った.韓国人と日本人の執筆者が大学の授業の中で日々体験する問題を出し合い,学習者にとってどのような辞書がよいものなのか,知恵を絞って様々な工夫を凝らした.三省堂のデイリーコンサイスシリーズの特長を活かし,コンパクトながら現代生活に必要十分な項目数を収録した辞書をめざしたことは言うまでもないが,今新しく登場する韓国語の辞書として我々が特に意図した点は以下の通りである.
韓国語には日本語にない子音や母音が多いため,学習者は発音を習得するのにまず苦労する.そこで,韓日辞典では見出し語の発音情報を充実させた.すなわち,頻度の高い重要語にはIPA(国際音声記号)を表示した.また,学習者がおそらく一番初めに覚えるべき実際の発音をハングルで併記した.本書を使ううちに,韓国語の発音の仕組みが自然に分かるようになると思われる.
複合語は親となる見出し語のもとに見やすく表示した.名詞の場合,一語を通して関連語も一緒に学習できるように心がけた.特に漢語名詞の習得には役立つものと期待している.また,この種のハンディサイズの限界まで,語の使い方が分かるような句例・文例を豊富に収録した.
語彙の習得を意味の関連で捉えられるように,類義語,対義語,関連語や派生関係が個別的である受身形,使役形,さらに略語なども掲載した.韓国語に特徴的な母音の交替で語感の強弱,軽重を表わす対語も表示した.
韓国語習得の重要なポイントとなる用言の活用の理解に役立つように,紙幅の許す限り「正則・変則活用」「重要動詞・形容詞活用表」を巻末に掲載した.眺めるだけで変則や用言の活用形の違いが分かるように意図した.そのほか,韓国についての文化的な情報および語法的な知識を補強するのに役立つ付録を巻末に掲載した.
1990年の来日以来,『大辞林』をはじめとする国語辞典を愛用している編者であるが,韓国語と日本語の学習者にいささかでも役に立ち親しまれる辞書を届けたいと心から願って,本書が成った次第である.不十分な点が色々あると思われるが,読者の方々のご意見・ご叱正を待ちたい.
最後に,精緻な組版と印刷・製本を担当された三省堂データ編集室および三省堂印刷株式会社の関係者の方々,出版をお勧めくださった株式会社三省堂,とりわけ企画・編集を担当された柳百合編集長をはじめ外国語辞書編集室の崔熙眞さん,村上眞美子さんには深く感謝申し上げる.
2009年3月
編者 尹 亭 仁
凡例

1.見出し語

1-1.
約4万8千の見出し語を,韓国での正書法におけるハングルの字母順に配列した.親見出しを含む複合語は,子見出しとしてその項目にまとめて示した.また,見出し語に2つ以上の品詞の別がある場合には,―で区分した(自動詞・他動詞の別もこれに準じた).見出し語から派生した副詞・受身動詞などは,見出し語と同じ書体でその項目末に置いた.
가격
(價格)/kaɡjɔk/ 価格; 値段; 値.
.....
가격연동제(價格連動制)【―경년―】価格連動制.
가구1
(家口)/kaɡu/ 世帯.세대(世帶).
.....
依名…世帯.
1-2.
同じハングル表記の語(同音異義語の見出し語)は右肩に番号を付して別見出しとした.
가상1(家相) 家相.
가상2(假想) 하自他 仮想.
1-3.
英語などの外来語,地名などの固有名詞,助詞,補助動詞,略語,重要動詞・形容詞の活用形も見出し語とした.
1-4.
重要語5,160語は色付きで表示した.そのうち特に使用頻度の高い最重要語1,100語は2行取り大字で表示した.
가능 (可能)/kaːnɯŋ/ 하自他 可能; できること.
1-5.
見出し語にはハイフン(‐)で語結合を表示したが,分かち書きをしてもよい語には を表示した.
가랑-눈 粉雪.
공과대학(工科大學)【―꽈―】 工科大学; 工学部.
1-6.
接頭・接尾辞,語尾などはハイフン付きで,自立語の後に配列した.
가-6
(假)接頭 仮…; 仮の….
가계약 ‣ 仮契約. 가면허 ‣ 仮免許.
-가7
(家)接尾 ①…家(か)

2.表記

2-1.
漢字語の見出し語には,( )に入れて韓国漢字を併記した.
간편-하다
(簡便―)/kaːnpʰjɔnhada/〚하変〛 簡便だ; 便利だ; ….
2-2.
英語などの外来語の見出し語には,原語のスペルを( )に入れて併記した(「13.記号・略号類」参照).
가제2(Gaze ガーゼ.

3.発音

3-1.
色付きで示した重要語には,/ /に入れて国際音声記号(IPA)を表示した.
가수(歌手)/kasu/ 歌手.
3-2.
ハングル通りの読みではなく,実際の発音において鼻音化・濃音化など音変化の起こる見出し語については,実際発音を【 】に入れてハングルで併記した.発音が変わらない部分は ― で表示した.
가라-앉다/karaanˀta/【―안따】 ①沈む.
3-3.
見返しに掲載した「反切表とカナ発音表記」に従って本文中の姓や地名をカナ表記したが(ただし音節末子音には小字を使用しない),キムチ,チョゴリなど固有の事物は日本における慣用表記を使用した.

4.品詞

4-1.
見出し語の品詞を のように略号で示した(「13.記号・略号類」参照).品詞の名称および分類は,原則として韓国の現行の学校文法に従った.
4-2.
名詞・副詞のうち,하다 あるいは 되다 が付いて動詞あるいは形容詞になるものには하他되自のような記号を表示した(「13.記号・略号類」参照).
가결(可決)하他 可決.부결(否決).

5.活用・変化

5-1.
変則活用をする動詞・形容詞には〚ㅂ変〛のような表示をした(「13.記号・略号類」参照).
가까운〚ㅂ変〛 가깝다(近い)の現在連体形.
5-2.
重要動詞・形容詞には,現在連用形および現在連体形を品詞・変則活用の後に表示した.また,過去連体形で語幹の変わるものは併記した.
기르다/kirɯda/ 〚르変〛 [길러,기르는]①育てる; 育成する.

6.語義

6-1.
語義の配列に当たっては,原則として頻度を重視した.
6-2.
語義の区分は ①②…で示した.これを更に区分する場合は,(ⅰ) (ⅱ)…を使用した.
6-3.
( )内に語義の補足説明を入れた.
6-4.
〔 〕内に文法的・語法的説明を入れた.
6-5.
⦅ ⦆ 内に専門分野を表示した.ただし,⦅⦆ は経済・経営,⦅⦆ は地理・地質・地学,⦅⦆ は薬学・薬剤・薬物のように複数の分野を含む.

7.用例

7-1.
用例は語義ごとに示した.
7-2.
用例中の見出し語に当たる部分は,活用形も含めて省略せずに全書した.

8.慣用句・諺

8-1.
慣用句・諺は項目末に赤字で示した.
가까운 남이 먼 일가보다 낫다【諺】
遠い一家より近い隣; 遠くの親類より近くの他人.
8-2.
慣用句・諺は,原則として先頭の語を見出しとする項目に挙げた.
8-3.
慣用句・諺の語義は ①②…で区別した.

9.百科的・語法的解説

9-1.
韓国固有の文化や語の運用に関する説明は,語義や用例の後に ❖ で示した.
국화2(國花)【구콰】 国花.❖ 韓国は무궁화(無窮花),日本は桜.

10.類義語・対義語・関連語

10-1.
類義語,対義語,シリーズをなす関連語は,語義ごとに で示した.
가-수요(假需要)⦅⦆ 仮需要.실수요(實需要).

11.受身形・使役形・略語・縮約形

11-1.
受身形,使役形,略語,縮約形は 使 で示した.
가지-가지/kaʤiɡaʤi/ 色々; 様々.갖가지.

12.語感の強弱・軽重を表現する語

12-1.
母音の交替によって語感の強弱・軽重を表現する対語は,それぞれ で示した.
깔깔하自 屈託なく高らかに笑う声: けらけら; からから.껄껄.

13.記号・略号類

( )省略可能/補足/韓国漢字
[ ]置換可能/連用・連体形
/ /発音(IPA)
【 】実際発音
参照
語源
❖百科的・語法的解説
名詞
代名代名詞
数詞
依名依存名詞
自動詞
他動詞
自他自動詞・他動詞
形容詞
冠形詞
副詞
感歎詞
助詞
補動補助動詞
補形補助形容詞
受身受身動詞
接頭接頭辞
接尾接尾辞
語尾語尾
〚ㄹ語幹〛ㄹ(리을)語幹
〚ㄷ変〛ㄷ(디귿)変則
〚러変〛러変則
〚르変〛르変則
〚ㅂ変〛ㅂ(비읍)変則
〚ㅅ変〛ㅅ(시옷)変則
〚우変〛우変則
〚으変〛으変則
〚ㅎ変〛ㅎ(히읗)変則
〚하変〛하変則
하自하다が付くと自動詞
하他하다が付くと他動詞
하自他하다が付くと自動詞・他動詞
하形하다が付くと形容詞
되自되다が付くと自動詞
類義語
対義語
関連語
使使役形
受身形
略語
語感を強める語
語感を弱める語
イタリア語
オランダ語
ギリシャ語
スペイン語
ドイツ語
フランス語
ポルトガル語
ラテン語
ロシア語
中国語
日本語
梵語

著作権

デイリーコンサイス日韓辞典
編 者
尹 亭 仁(ユン・チョンイン)
発行者
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