辞書凡例

クラウン独和辞典

1. ご利用にあたって

1. 本サービスには『クラウン独和辞典』を収録しています。

2. 図版、付録などは収録されていません。また、書籍と一部違うところがございます。

3. 詳細は、以降の凡例をお読みください。

2. 見出し語

1. 配列

a 見出し語の配列はアルファベット順とし, 小文字を大文字の先に置いた.

b , , , はそれぞれ a, o, u, のあとに, は ss のあとに置いた.

c 同一のつづりの語は, 原則として語源を異にする場合は番号を付して別見出しとし (例: Mark Mark Mark), その他の場合は I II III で語義を分類した.

d 同義語や正書法の揺れている同一語が相前後してアルファベット順に並ぶ場合は, コンマを置いてそれらを並記した.

例: ge・spen・stig [pnst], ge・spen・stisch [pnst] 〈形〉 幽霊のような

2. 正書法・語形

a 正書法は主に Duden, Die Rechtschreibung. 19. Aufl. Mannheim 1986. によった.

b 形容詞, 数詞は格語尾を省いた形を見出し語にした.

例: ei・nig 〈形〉 , dritt 〈数〉 序数

c 常に定冠詞を伴う名詞は, その定冠詞を見出し語の前に付けた.

例: die El・be

d ほとんど1語とみなすことのできる2語以上から成る成句の主なものはそのままの形で見出し語にした.

例: a prio・ri, was fr [ein]

e 前つづり, 後つづりは, 原則として小文字で, それぞれ-を後ろまたは前に付けて見出し語にした.

例: aus-, -fach

3. 分綴

a 上掲の Duden, Die Rechtschreibung. 19. Aufl. により, (2.3.b), (2.4 ) のほかの分綴箇所を・で示した.

例: in・ter・es・sant

b 動詞の分離前つづりの切れ目は で示した.

例: ausge・hen

c -ck- は見出し語の直後に (〈分〉 ck→k・k) と示した.

例: decken (〈分〉 ck→k・k).

これは, この語を分かち書きすると dek-ken となることを表す.

d 三つ続く同じ子音を二つにした複合語は見出し語の直後に, 上項に準じて

例: hellicht (〈分〉 ll→ll・l)

というふうに示した. これは, この語を分かち書きすると hell-licht となることを表す.

e 常に必要とされるハイフンは ‐ で示した.

例: D‐Zug

4. 語構成

a 語構成を で示した. は原則として1見出し語につき1箇所とし, 後つづりを構成単位として優先させた. ただし, 表記上の混乱を避ける意味で動詞の前つづり(分詞についても)や, 分綴点と一致しない後つづり

(例: -er, -ung, -ig), 形に揺れのある後つづり (例: -ation, -ition, -ion, -tion) などは構成単位としなかった.
例: Rei・seb・ro, an・geblich

b 外国語, 完全にドイツ語化していない外来語, 固有名詞については語構成を示さなかった.

5. 基本語

a 教育上の立場から選定した第1次基本語約2,200語の見出し語について, 頭に を付した.

b 日常言語生活を重視する立場から選定した第2次基本語約3,700語の見出し語について, 頭に を付した.

3. 発音

1. すべての見出し語の直後に [ ] を用いて国際音声表記 (IPA) による発音を表記した.

2. 発音は主に Duden, Das Aussprachewrterbuch. 2 Aufl. Mannheim 1974. によった.

3. 語構成の第1要素の同じ見出し語が連続するときは, 2番目以降の IPA 表記で第1要素の部分を省略した.

例: Ge・genwehr [()nve] , Ge・genwert [vet] , Ge・genwind [vnt] (, は一つの音節を表す)

4. 名詞の格変化表示での複数形に幹母音の変化やアクセントの移動などがあるときは, 複数形の直後にその IPA を表記した.

5. 動詞の不規則変化で 〔 〕 に表示されている過去と過去分詞が, 見出し語と幹母音が変わるときはそれぞれの直後に IPA を表記した.

6. 形容詞・副詞で 〔 〕 に表示されている不規則な比較級と最高級が, 見出し語と幹母音が変わるときはそれぞれの直後に IPA を表記した.

4. 語義・用例

1. 語義の配列

a 語義は, なるべく使用頻度の高いものを先に配列したが, 他方では個々の語義の相互連関も図った.

b 語義の分類は I II III , [1][2][3], (a) (b) (c), i) ii) iii) の順序で, 用例では i) ii) で細分した. また同じ分類の中で並列される訳語は,で区切り, それら訳語群に多少の相違があるときは ; で区切った.

2. 枠組 語義が多岐にわたる語については, 記述のはじめに枠を設けてその中に主な語義・用法をまとめて, 全体的な把握と検索の便を図った.

3. 対応英語 語義の前に ( ) を用いて, 意味上(語源上でなく)または語法上対応する英語を 英 として適宜挙げた.

例: neh・men (英 take; geben)

4. 類義語, 反義語・対語

a 語義の前に ( ) を用いて, として類義語を, として反義語・対語を適宜挙げた.

例: leicht [1] (英 light; schwer) (目方が)軽い, 軽量の. [2] (英 easy; einfach; schwer) 楽な, 安易な, やさしい, 簡単な.

b ( ) に挙げる類義語, 反義語・対語は原則として本辞典で見出し語に立てられているものに限った.

c 見出し語にない類義語は次のように示した.

例: zweispra・chig 〈形〉 [1] bilingual とも 2か国語を話す.

d つづり字の一部が揺れたり省略された別形が見出し語になっているとき, =でふつう用いられているほうの見出し語を挙げるにとどめ, 記述は後者に譲ることがある. ちなみに類義語には = を用いない.

例: zapp・lig [pl] =zappelig.

5. パターンの表記

a 訳語についてその語義・語法上のパターンを を用いて示した. パターンを用例の中で を用いずに挙げる場合もある.

例: ent・rin・gen 〈他〉 〔h〕 j et(〈人〉から〈何〉を)もぎ取る, 奪い取る. ,

  hl・len 〈他〉 〔h〕 (英 cover, wrap) et in et (〈何〉を〈何〉に)包む, おおう, くるむ.

b 特定の成句でのみ用いられる語については, その語自体の訳語を挙げることなく成句とその訳語のみを記した.

例: Evasko・stm 〈中〉 次の成句で im ~ (女性について)裸で.

c パターン表示や用例中の句例では, 次の符号を用いた.j (人の1格)〈人〉, j (人の2格)〈人〉, j (人の3格)〈人〉, j (人の4格)〈人〉; et (事物の1格)〈何〉, et (事物の2格)〈何〉, et (事物の3格)〈何〉, et (事物の4格)〈何〉これらの人や事物が特定のものに限定される場合は [ ] を用いて, 例えば 人〉[女性], 〈何〉[約束ごとなど], 〈何〉[動物] などと記した. なお, 人および事物の交換が可能であれば j (et) 〈人〉(〈何〉) などとした. ただし, 内では j/et (〈人〉/〈何〉に) などとした.

d zu 不定詞[句]は ,+zu 不定詞[句]と表示した.

e 特に他動詞について, その4格の直接目的語に相当する訳語が 「を」 とならない場合は, パターン表示をして, その目的語に相当する訳語を例示した.

例: fra・gen 〈他〉 〔h〕 (英 ask) j (〈人〉に)尋ねる, 質問する

6. 用例

a 分類した語義ごとに, 訳語のあとで, 用例の最初に ― を入れた.

b 用例の数が多い場合は, 当該見出し語が密接に結び付く語句や他の品詞などで分類し, ― 前置詞と, ― 場所を示す語句と, ― 否定の語句と などと注記して区分した. それらの区分の中では, 例えば前置詞と結び付く用例が多ければそれら前置詞のアルファベット順に並べた.

c 用例中にそのままの形で用いる見出し語は ~ で示したが, 以下の五つの場合は全書した.

 ・見出し語自体のつづり字が1字ないし2字, あるいは略語

 ・文頭で

 ・大文字と小文字の入れ替わり

 ・1・3人称複数の定動詞

 ・名詞の複数形

 なお単数名詞・形容詞は ~es, ~er, ~em, ~en などと格変化語尾をイタリック体で付加した.

d 用例中に用いる見出し語の変化形・動詞の現在分詞は全書した.

e 誤用を避ける意味から, 必要に応じて用例中の名詞・代名詞の格や動詞の法を数字で示した.

例: sich, auf et, ~, wollte II (接続法第 II式の wollte であることを示す)

f 訳語・訳文や用例中の ( ) は直前の字句との交換可能を, [ ] は省略可能を,/は全文の言い換え(ただし 4.5.c)を表す符号である.

例: be・trach・ten et objektiv (unter einem anderen Aspekt) ~ 〈何〉を客観的に(別の観点に立って)見る. (=et objektiv betrachten 〈何〉を客観的に見る. et unter einem anderen Aspekt betrachten 〈何〉を別の観点に立って見る),

in [heute] in acht Tagen 1週間後[の今日]. (=in acht Tagen 1週間後. heute in acht Tagen 1週間後の今日),

Kas・se Meine ~ ist leer./In meiner ~ ist (herrscht) Ebbe. 私の懐は空っぽだよ, 金はないよ. (=Meine Kasse ist leer. In meiner Kasse ist Ebbe. In meiner Kasse herrscht Ebbe. 以上三つの文意はいずれも 私の懐は空っぽだよ, 金はないよ),

Zahl eine ganze (gebrochene/gemischte) ~ 整数(分数/帯分数). (=eine ganze Zahl 整数, eine gebrochene Zahl 分数, eine gemischte Zahl 帯分数).

g 訳語・訳文や用例中では, 適宜 を用いて参照語や補足説明箇所 (◆) を指示した.

h 数詞や曜日を表す名詞などの, 統一記述の望まれる用法・用例は, 特定の見出し語に代表例をまとめて挙げ, 同種の他の見出し語では を用いてその見出し語を指示した.

例: neun ◆他の用法・用例は drei I.

7. 補足説明 理解の正確さと深みを期する意味から, 訳語・訳文の直前・直後に適宜 を用いて語法上・文法上の, また( )を用いて言語習慣上の注解ないし解説を添えた. それらの中では紙面の節約などを考慮して, ふつう, たいてい, 比較的まれに, などのことばはつとめて抑えるようにした. 注解・解説が長くなるときは ◆ を付けて関係記述の末尾に添えた. ◆ が二つ以上になるときは ◆ とした.

8. 文体相

a 語彙・語義・用例が独自の語層を持っていたり, 特定の地域に限定される場合は訳語, 訳文の前で を用いて , また スイス 北部 などと表示した.

b 文体相などの表示は, 主に R. Klappenbach/W. Steinitz: Wrterbuch der deutschen Gegenwartssprache. 6 Bd. Berlin 1964‐77. を参考とした.

5. 名詞

1. 性の表示

a 品詞名の表示を兼ねて, 発音のあとに性を 〈男〉, 〈女〉, 〈中〉 で, 複数名詞は 〈複〉 で表示した.

b 性に動揺のあるものは, 〈男・中〉, 〈中・男〉, 〈男〉 (まれ: 〈中〉), 〈女〉 (オーストリア: 〈男〉) などとした.

2. 格変化と複数形

a 性の表示のあとに, 女性名詞, 複合名詞も含むすべての名詞(ただし固有名詞, 一部の略語, 特定の成句でしか用いないものを除く)について, / を用いてその前と後にそれぞれ単数2格と複数1格の形を挙げた.

例: Freund 〈男〉 ~[e]s/~e, Hofda・me 〈女〉 ~/~n

b 格変化形や複数形が, 初学者にとって類推が困難なほど見出し語と異なる場合はそれらを全書した. それが複合名詞の複数形の場合は, 規定語の部分をハイフンで示して基礎語(語基)のみ挙げた. 基本語および一部の一般語についてはそれらを別に見出し語として立てた.

例: Baum 〈男〉 ~[e]s/Bume [bm],

  Bahnhof 〈男〉 ~[e]s/‐hfe [hf], Bu・me [bm ] 〈複〉 <Baum.

c 複数形がないか, 用いられないものについては / の右欄を空けておいた.

例: Furcht 〈女〉 ~/

d 格変化や複数形に動揺がある場合は, ふつう使われないほうを ( ) に入れて必要に応じて説明を加えた.

例: Krem 〈女〉 ~/~s (話: 〈男〉 ~s/~e (~s))

e Name, Christ など, 特殊な格変化をするものについては, 〔 〕 を用いてそれらの変化形をすべて挙げた.

例: Na・me 〈男〉 〔〈単〉 2格: Namens, 3格: Namen, 4格: Namen; 〈複〉 Namen〕

f 語義によって格変化や複数形が異なったり, 複数形がない場合は, 分類した語義ごとに訳語の前に を用いて, 単数で 複数まれ 複数で 〈複〉: ~e 単位: 〈複〉 ~ などと記した.

g 固有名詞については, 単数2格を表示しなかった. 例: Ber・lin 〈中〉 《地名》 ベルリン.

h 形容詞変化の名詞については, 見出し語を弱変化単数1格の形で挙げた. そして Al・te で以下のように記して格変化表を掲げ, 他の形容詞変化の名詞については, を用いて Alte I, または Alte II を参照するよう指示した. Al・te [lt ] I 〈男・女〉 形容詞変化 II 〈中〉 形容詞変化

例: Rei・sen・de 〈男・女〉 形容詞変化: Alte I , Ge・hack・te 〈中〉 形容詞変化: Alte II

3. 女性形と縮小形 とりわけ基本語についてその女性形と縮小形を, 語義の前に ( ) を用い, 〈女〉 〈小〉 として(対応英語の後, 類義語や反義語の前で)挙げた. それらの女性形, 縮小形の中でよく使われるものは別に見出し語として立て, ( ) の中に < を用いて元の形を挙げた.

例: Leh・rer〈男〉 ~s/~ (英 teacher; 〈女〉 Lehrerin) 教師, 教員, Leh・re・rin 〈女〉 ~/~nen (<Lehrer)女性教員、Zhne[n] (英 tooth; 〈小〉 Zhnchen, Zhnlein) [1] (人・動物の)歯, Zhnchen 〈中〉 ~s/~(Zahn)小さい歯

6. 動詞

1. 活用の表示

a 発音のあとに 〔 〕 を用いて活用を示した. →変化の次の数字は「動詞変化表」の動詞番号である.

例: ar・bei・ten →変化 4,

  durchfah- ren →変化 49

b 不規則変化(強変化, 混合変化)動詞は, 見出し語の右に を付け, 単一語および基本語の非分離動詞では 〔 〕 を用いて, 2人称親称単数 (du) 現在, 3人称単数 (er) 現在; 過去; 過去分詞; 命令法の順に形を挙げた. ただし, 現在と命令法は幹母音が変わるもののみを挙げた. 分離動詞では基本語の過去と過去分詞の形のみを挙げた.

例: se・hen 〔du siehst [zist], er sieht sah [za]; gesehen; 〈命令〉 sieh[e]; →変化 155〕, be・sit・zen 〔besa [bzs]; besessen [bzs()n]; →変化 162〕, ausge・ben 〔gab [ap] aus; ausgegeben; →変化 62〕

c 単一語および基本語の非分離動詞の過去と過去分詞の形と, 基本語の分離動詞の過去分詞の形は別に見出し語として立て, <を用いて不定詞を挙げた.

例: sah [za] 〔過去〕<sehen.,be-kommen2 [bkmn ] 〔過分〕

d 過去と過去分詞に規則変化と不規則変化の両方がある動詞は, 見出し語の右に () を付け, 原則として単一語の 〔 〕 の中では i) ii) としてその両方の変化形を挙げた. 語義や用法によって変化形が異なる場合は, それぞれの箇所で i)の変化で 不規則変化 などと記した.

例: sen・den() 〔i) sendete; gesendet; ii)sandte [znt]; gesandt; →変化 157

e 規則動詞の中で特に注意を要するもの, 例えば frhstcken, veranlassen, willfahren などは 〔 〕 の中に適宜過去や過去分詞の形を挙げた.

例: frh・stcken 〔frhstckte; gefrhstckt〕 〈自〉 〔h〕 (英 breakfast) 朝食を食べる.

2. 自動詞, 他動詞, 再帰動詞, 非人称動詞の区別

a 品詞名の表示を兼ねて, 活用を示したあとに 〈自〉 〈他〉 〈他・自〉 〈自・他〉 〈再帰〉 〈非人称〉 と表示した.

b 一つの動詞でこの用い方が二つ以上に及ぶ場合は, 逐一改行して ―― 〈自〉 などとした.

c 用法に限定のある場合は, 適宜 を用いて 否定の語句と 受動態で などと記した.

3. 完了の助動詞の表示

a すべての動詞について, 〈自〉 〈他〉 〈再帰〉 などの表示のあとに 〔 〕 を用いて h (haben 支配) または s (sein 支配) と表示した. haben と sein の両方が用いられる場合は 〔h, s〕 と並記し, 一方が優先する場合は 〔s (まれ: h)〕 などとした.

b 語義によって変動がある場合は, 分類した語義ごとに訳語の前に同じく 〔 〕 を用いて表示した.

4. 再帰動詞

a すべての再帰動詞について再帰代名詞の格を を用いて sich sich のように表示した. 語義によって異なるときは分類した語義ごとに表示した.

例: ver・sp・ten 〈再帰〉 〔h〕 sich遅れる. , ver・bit・ten 〈再帰〉 〔h〕sich et(〈何〉を)断る, 願い下げにする.

b 〈再帰〉 として独立させず, 他動詞の語義分類の中で, あるいは用例中に, 再帰的にとして語義や用法・用例を挙げた場合もある.

5. 非人称動詞

a 語義のはじめに es を主語とした文例を挙げた.

例: reg・nen 〈非人称〉 〔h〕 (英 rain) es regnet 雨が降る (降っている)

b 〈非人称〉 として独立させず, 自動詞の語義分類の中で, あるいは用例中に, 非人称的にとして語義や用法・用例を挙げた場合もある.

6. 分詞

a 用例の中で, 現在分詞, 過去分詞としての使い方を二つ以上まとめて挙げる場合は, ― 分詞の形で, ― 現在分詞の形で, ― 過去分詞の形で と記した.

b 独立の形容詞, 副詞とみられる現在分詞, 過去分詞は別に見出し語に立て, 過去分詞については該当動詞の記述の最後に を用いてその見出し語を指示した. ちなみに過去分詞形は 6.1.cによるものも見出し語として立つ.

c 見出し語とした現在分詞, 過去分詞は, それぞれ 〔現分〕 〔過分〕 と表示し, < を用いてその不定詞を挙げた.

d 同形の不定詞と過去分詞が見出し語で相前後して並ぶ場合は, 不定詞を先に置き, それぞれの見出し語に 1,2 の番号を付けた.

例: ge・fal・len

〈自〉 〔h〕 [1] j (〈人〉の)気に入る ,

ge・fal・len [fln] 〔過分〕<fallen

ge・fal・len [fln] 〔過分〕<gefallen

e 見出し語とした現在分詞, 過去分詞に形容詞, 副詞としての語義を記述する場合は, 改行して ――〈形〉 あるいは ――〈副〉 とした.

例: rei・zend [r()nt] 〔現分〕 <reizen.

 ――〈形〉魅力的な,チャーミングな,素晴らしい

などと記した. 特に独立性の強いものは別に見出し語に立てた.

7. 助動詞

助動詞は 〈助動〉 話法, 〈助動〉 完了時称, 〈助動〉 動作の受動, 〈助動〉 未来・推量など などと表示した.

8. 形容詞・副詞

1. 形容詞は 〈形〉, 副詞は 〈副〉 と表示した.

2. 副詞としても用いられる形容詞について主なものは, 用例の中に ― 副詞的に としてその用例を挙げた. 副詞として独自の語義や用法を持つ場合は, 改行して ―― 〈副〉 として記述した.

3. 比較変化

a 比較変化で幹母音が変音する形容詞や, 不規則な比較変化をする形容詞, 副詞では, 見出し語の右に を付け, 〈形〉 〈副〉 のあとに 〔 〕 を用いて比較級, 最高級の形を挙げた.

例: gut [ut] 〈形〉 〔besser [bs], best〕

b 比較変化で幹母音が変音する別形があるもの, 及び比較変化に規則的と不規則の両方があるものは, 見出し語の右に () を付け, 〔 〕 の中に i) ii) としてその両方の形を挙げた.

例: fromm() [frm] 〈形〉 〔i)frommer, frommst; ii)frmmer [frm], frmmst〕

c aおよび bで挙げた不規則な比較変化形は別に見出し語として立てた. ただし, それらについては, 一部の独立性の強い重要語 (besser, best, lieber, fter など) を除き, < を用いて原級を挙げるにとどめ, 語義は記さず, 用例は原級のところに挙げた.

例: kl・ter [klt] 〔比較級〕 <kalt

kl・test [kltst] 〔最高級〕 <kalt

d 基本語で, 比較変化のとき語幹末の e が脱落したり, が ss になるなど, 多少語形が変わるものは, や () は付けずに, 〔 〕 の中にそれらの変化形を挙げた.

例: dun・kel [dk()l] 〈形〉 〔dunkler, dunkelst; dunkl‐〕

e 一般語で, 最高級が ‐est, ‐[e]st となるものは, 〔 〕 内にそれを示した.

例: lax [laks] 〈形〉 〔‐est〕

f 比較変化しないものは, 〔比較変化なし〕 と記した. ただし, 語義から推して明瞭なときは示さなかった.

g 原級で格語尾を付けるとき語幹末の e が脱落したり, が ss になるなど, 多少語形が変わるものは 〔 〕 の中に(不規則な変化のあとに)その形(多音節の語では末尾音節のみ)を挙げた.

例: ge・wi 〔gewisser, gewissest; gewiss‐〕,

  pe・ni・bel nibl‐〕

h 複合形容詞の基礎語(語基)が比較変化や, 原級で格語尾を付けるとき語形の変わるものは, を用いてその基礎語(語基)を指示した.

例: erdnah 〔比較変化: nah〕,

  turmhoch hoh‐〕 などともした.

4. 格語尾を付けないものは 〔無変化〕 と記した.

例: li・la [lla] 〈形〉 〔無変化〕 ふじ色の.

5. 用法に限定のあるものについては, 学習上の有効性の観点から適宜 を用いて 付加語として 述語として 副詞的用法なし などと記した.

9. 前置詞

1. 前置詞は 〈前〉 と表示したあと, を用いてその格支配を記した. 例: 〈前〉 3格と, 〈前〉 3格または4格と.

2. 支配する格が二つあって語義によってどちらか一方のみが用いられる場合は, 分類した語義ごとに訳語の前に を用いて格支配を記した.

3. 語義によって特別な用法がある場合は, そのつど を用いて しばしば後置 2格; まれに3格と などと記した.

10. 冠詞

1. 冠詞は der は 〈冠〉 定冠詞, ein は 〈冠〉 不定, kein は 〈冠〉 否定 と表示した.

2. 定冠詞, 不定冠詞は男性単数1格のところに格変化表を掲げ, 用法, 用例もまとめて挙げた. したがって der あるいは ein 以外の各性, 各格の形の見出し語では を用いて der あるいは ein を指示するにとどめた. kein についても同様にした.

例: den 〈冠〉 定冠詞 der.,

  ei・nem [nm], ei・nen [nn] ein.,

  kei・nes [kins] kein.

11. 代名詞

1. 代名詞は 〈代〉 と表示したあと, を用いてその種類を 人称 所有 指示 関係 再帰 相互 不定 などと記し添えた.

2. 代名詞は男性単数1格(人称代名詞のみは人称, 性, 数別に1格)のところに格変化, 用法, 用例をまとめて挙げ, 各性, 各格の形の見出し語では を用いて男性単数1格(人称代名詞は人称, 性, 数別に 1格)を指示するにとどめた.

例: die・sem [dz()m], die・sen [dz()n] dieser.,

  mir [mi, mi] 〈代〉 人称 (英 me) ich.

3. 人称代名詞は用例中では省略せずに書いた.

12. 数詞

1. 数詞は 〈数〉 と表示したあと, を用いてその種類を 基数 序数 不定 分数 と記し添えた. これ以外の数詞(倍数, 種類数など)は 〈形〉 あるいは 〈副〉 とした.

2. 数詞の一般的用法, 用例は drei, dritt のところにまとめて挙げた.

13. 接続詞

1. 接続詞は 〈接〉 並列, 〈接〉 従属; 定動詞は後置 と表示した.

2. 接続詞的に用いられる副詞は 〈副〉 とした.

14. 間投詞

間投詞は 〈間〉 と表示した.

15. 略語・記号

1. 見出し語とした略語, 記号

a 原則として発音を示したあと, 〈略〉 〈記号〉 と表示した.

b 略語が名詞の場合は, 可能な限りその性, 単数2格形, 複数1格形を挙げた.

c 略語, 記号は訳語のあと ( ) の中に < を用いて元の形を挙げた.

例: ECU [ek] 〈略〉 〈男〉 ~[s]/~[s] (〈女〉 ~/~) 欧州通貨単位, エキュ (<英語 European Currency Unit).

2. 略語, 記号のある場合は語義の記述や用例中の訳語のあとでも ( ) を用い 〈略〉 〈記号〉 としてその形を挙げた.

例: zum Beispiel 例えば (〈略〉 z. B.), Mil・li・bar 〈中〉 ~s/~ 《気象》 ミリバール (〈記号〉 mb, mbar).

16. 語源

1. 学習上の参考に資する観点から, 語義, 用例のあとに [ ] を用いて語源や派生関係を記した.

例: Atom [ギリシャ語 「分割できない」]

2. 外来語について, その語の元の外国語名を日本語で記した. いくつかの言語を経てドイツ語に入ったものについては原則として最終の経路を挙げた.

例: oran・ge [フランス語]

3. 場合によっては, 外来語ばかりでなくゲルマン系の語についても, 原義や語の由来を記した.

例: Ga・bel [「木・枝のまた」]

4. 派生語は, 幹母音の変化などのため見分けのつきがたいものについて, その元の語を記した.

例: Gebir・ge [Berg]

17. 複合語

1. 語義を広め, また情報量の増加を図る観点から, 記述の最後に 〈複合〉 として, その複合語を(当該見出し語が基礎語(語基)となっているものばかりでなく, それが規定語となっているものも含め)適宜挙げた. ただし, 本辞典で別に見出し語として立てられているものは原則として除いた.

2. 複合語が名詞の場合は性を表示した.

例: Gem・se 〈複合〉Frisch・gemse 〈中〉 生野菜. Gemse・salat 〈男〉 野菜サラダ.

18. 外国語

外国語ははじめに を用いてその外国語名を記し, 品詞名を表示せず, 相当するドイツ語を ( ) を用いて訳語の前に挙げた.

例: coram publico ラテン語 (ffentlich) 公然と

19. 別注

別表1

 古語

 話しことば

 俗語

 卑語

 雅語

 官庁語

 方言

 スイススイス

 オーストリアオーストリア

 学生語

 幼児語幼児語

 反語反語

 婉曲婉曲

 比喩

 戯語

別表2

専門用語の表示には 《 》 を用いて, 《カトリック》 《鉄道》 のように記すが, 《史》 《化》 《狩》 のように略記することもある. 自明のものを除き, 以下に略記の例を挙げる.

 《医》 医学, 解剖, 生理, 歯学

 《印》 印刷, 製本

 《織》 織物, 紡績

 《音》 音楽

 《海》 海事, 造船

 《ギ神》 ギリシャ神話

 《旧聖》 旧約聖書

 《教》 教育学, 教育

 《空》 航空, 宇宙

 《軍》 軍事, 兵隊

 《言》 言語学, 文法, 音声学

 《工》 工学, 機械

 《鉱》 鉱山, 鉱物, 鉱業

 《写》 写真

 《商》 商業, 簿記

 《植》 植物学, 植物

 《心》 心理学

 《神》 神学

 《新聖》 新約聖書

 《人類》 人類学

 《数》 数学, 幾何学

 《政》 政治

 《生》 生物学, 生物

 《生化》 生化学

 《天》 天文, 宇宙

 《農》 農業, 園芸

 《美》 美学, 美術工芸, 絵画, 彫刻

 《服》 服飾, 裁縫

 《文芸》 文学, 文芸学, 詩学, 修辞学

 《法》 法律, 法学

 《北方神》ゲルマン神話

 《紋》 紋章

 《理》 物理学

 《料》 食事, 料理

 《ロ神》 ローマ神話

 〔付記〕 聖書の書名の略記については共同訳聖書実行委員会の 『聖書新共同訳旧約聖書続編つき』 (日本聖書協会 1987) の略語に従った.

20. 著作権

クラウン独和辞典

編者主幹 濱川祥枝

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発行者 株式会社 三省堂

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