今日のことば

7月10日

呉下の阿蒙
呉下(ごか)の阿蒙(あもう)


[出典] 〈三国志(さんごくし)・呉志(ごし)・呂蒙伝(りょもうでん)注〉

進歩のない昔のままの人物。三国時代の魯粛(ろしゅく)が久しぶりに会った呂蒙(りょもう)に対して、君は今では学問も上達していて、昔、呉にいた時の蒙君ではない、といった故事による。「呉下」は呉の地方、「阿」は親しんで呼ぶ時に添える語、日本語の「お」にあたる。

[原文] 「江表伝(こうひょうでん)に曰(いわ)く、……粛(しゅく)、蒙(もう)の背を拊(う)ちて曰く、吾(われ)(おも)えらく、大弟は但(た)だ武略あるのみ、と。今に至りて学識英博、復(ま)た呉下(ごか)の阿蒙(あもう)に非(あら)ず、と。蒙曰く、士、別るること三日、即(すなわ)ち更に刮目(かつもく)して相待(あいま)て、と〔江表伝にいう、魯粛(ろしゅく)が呂蒙(りょもう)の背を打って言った、私はあなたがただ武略だけの人かと思っていたが、今ではあなたは学識が広く、もはや、もとの呉の国の蒙さんではありませんね。呂蒙は言った、士は別れて三日たてば、目をこすってその進歩をよく見て待遇してもらいたい〕」
調子を下げる
調子(ちょうし)を下(さ)げる 《慣》


相手の程度の低いのを見て、それに合った対応のしかたをする。また、俗受けをねらって程度を落とす。

「あの先生は高校生だからと言って調子を下げて話すようなことはなさらなかった」





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