今日のことば

6月19日

木石に非ず
木石(ぼくせき)に非(あら)ず


[出典] 〈白居易(はっきょい)の詩、李夫人(りふじん)

人間は感情の動物であるという意。木や石は感情を持っていないが、人はそれとは違うのである。

[原文] 「人(ひと)は木石に非(あら)ず皆(みな)(じょう)有り」
蛇足
蛇足(だそく)


[出典] 〈戦国策(せんごくさく)・斉策(せいさく)

余計なつけたし。無用のもの。昔、楚(そ)の国で数名の者が酒を賭(かけ)にして、蛇(へび)を早く描(か)きあげる競争をした。早くできた一人が得意になり、不必要な足まで描き加えたために、酒をもらいそこなったという故事。

「この議論は、すでに識者によって言い尽くされており、今更蛇足を加える必要もないほどである」

[原文] 「楚(そ)に祠(まつ)る者有り。其(そ)の舎人(しゃじん)に巵酒(ししゅ)(大杯に盛った酒)を賜う。舎人相謂(あいい)って曰(いわ)く、数人にて之(これ)を飲めば足らず、一人之を飲めば余り有り。請う地に画(えが)きて蛇(へび)を為(な)し、先(ま)ず成らん者酒を飲まん、と。一人、蛇先ず成る。酒を引いて且(まさ)に飲まんとす。乃(すなわ)ち左手に巵(し)を持ち、右手に蛇を画(えが)きて曰く、吾(われ)(よ)く之が足を為さん、と。未(いま)だ成らざるに、一人の蛇成る。其の巵を奪いて曰く、蛇は固(もと)より足無し。予(われ)(いずく)んぞ能く之が足を為さん、と。遂(つい)に其の酒を飲む。蛇足(だそく)を為す者、終(つい)に其の酒を亡(うしな)えり」





バックナンバー
7月6日
・熱しやすく冷めやすい
・旅路の命は路用の金
7月5日
・蛇足
・傾城に誠なし
7月4日
・愚者も一得
・ピントがぼける
7月3日
・御機嫌を伺う
・有頂天
7月2日
・てにをはが合わない
・色が褪せる
7月1日
・顔を利かす
・積善の家には必ず余慶あり
6月30日
・何分にも
・草を結ぶ